スタートアップやベンチャー企業に関係する人々の中で普遍的に使われる用語がいくつかあります。
その中の1つに資金調達と絡んだ呼び方があります。
無給の奉仕活動ではないので、資金が無ければ進められないことがあります。
シチュエーションによって以下のような呼び方がなされます。
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代表的4分類
スタートアップの成長度合いに応じて『シード』『アーリー』『ミドル』『レイター』と分類されることが多くあります。
『アーリーなら5千万円くらいの資金が必要』など、その段階において概ね調達すべき資金が想像され、投資する側もそのつもりで話をしてきます。
投資の視点なら型どおりに
投資の目的は『若者に機会を』と損しても構わないという人は希少だと思います。
一般的には投資による利益を目的としている場合が多いと思います。金融商品のキャピタルゲインと同じ様に、未上場企業への投資も売却益を得る目的が多いと思います。
売却益を目的としてる投資家は、事業規模が小さい企業への投資はリスクの割にリターンが少ない不良物件のようなものかもしれないので、会社が成長した先にある事業規模は大きく見せる必要があります。
手堅く小規模の事業であれば投資よりも融資を検討すべきかもしれません。
エンジェルラウンド(プレシードラウンド)
エンジェルラウンドは、比較的少額の投資となるため大きなリターンを求めていない場合があります。
『あなたがそれだけ熱心なら少し出すよ』という、個人資産を投じてくれる良き投資家さんによる資金提供はよく聞く話です。
政府もエンジェル投資を後押ししています。
アーリー期(シリーズA)
起業直後の段階を指すので、MICBON株式会社はこの段階かもしれません。
弊社も例外なく、売上ゼロからのスタートですので赤字スタートであると言えます。
ここから生き残りをかけて運転資金はもちろん、製品への先行投資なども行っていきます。
プロトタイプをユーザー群を代表する誰かに試用してもらい、良い評価を得るとともに試用した者を自社のファンにしていく、そうした自社の育成をしていく段階です。
そのための人材や資金を調達するのがアーリー期です。
ミドル期
ミドル期に入ると会社はある程度の資金循環をしていると思います。
良い月もあれば、悪い月もあるといった浮き沈みを繰り返しながら、中期計画では黒字が安定する時期を具体的に示す事ができているかもしれません。
顧客の数や取引額がアーリー期とは1ケタや2ケタ違う単位になり、相応に対応能力やセキュリティも求められるため、大きな資金を調達しなければならない企業も出てきます。
『そこまで内製化するの?』という問いも、役員会や株主から出されるかもしれません。総務や財務のために人員を増やして利益が減るようであれば、体制の整った会社が事業を運営した方が良いかもしれません。
レイター期
レイター期は、会社組織が確立され、経営が安定した時期を指しますので、資金調達の方法も多様化していると思います。
会社を売るにしても、情報を考えるにしても、この時期は選択肢がたくさんあります。
アーリー期には、レイター期に到達できることを想像して事業基盤構築や黒字化を目指していたと思いますので、その頃から苦労を共にしたメンバーには何らかの還元が行われる時期でもあります。
MICBONは?
MICBON株式会社は2024年9月に創業したばかり、タマゴからヒナになりたての会社です。
事業計画や資金計画は立てていますが、医療界のニーズを見極めながら、特に日本では2年毎の診療報酬改定に左右されるところがあるため次回改定の傾向も分析しながら、事業を進めて参ります。